呼吸する、自然素材な壁。
呼吸する、自然素材の壁。
漆喰と珪藻土、暮らしに馴染む「本質」の選び方
お部屋の壁をこだわりの素材の中から選ぶとき、候補に上がる二つの名前。「漆喰(しっくい)」と「珪藻土(けいそうど)」。
どちらも自然素材素材の代表格として人気ですが、実はその成り立ちや「空気の整え方」は、全く異なります。
なんとなくのイメージではなく、その中身に納得して選びたいもの。今回は、似ているようで違う、この二つの素材を「健康」と「暮らしの質」の視点から紐解いてみましょう。

1. 「バスマット」の珪藻土と、「お城」の漆喰
「珪藻土」と聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは、きっとお風呂上がりにスッと水を吸ってくれる「バスマット」ではないでしょうか。植物性プランクトンの化石がルーツの珪藻土は、その高い吸水性が最大の魅力です。
一方の「漆喰」は、お城や蔵の真っ白な壁でおなじみ。こちらは太古のサンゴがルーツである石灰石からできています。
2. 壁そのものが、一つの大きな「自然の石」に
最大の違いを一言で表すなら、それは「自ら固まる力があるかどうか」です。
漆喰は、空気中の二酸化炭素を吸収しながら、時間をかけてゆっくりと元の「石」に戻っていきます。つまり、壁そのものが、2億5千万年の時を経て一つの大きな「自然の石」になっていくのです。

それに対し、珪藻土には自ら固まる力がありません。そのため、壁材として定着させるためには、合成樹脂(プラスチック糊)などの固化材が、実は多く添加されています。
この添加物が多すぎると、せっかくの呼吸する穴を塞いでしまうこともあるのです。

3. 「樹脂」との付き合い方。本物を知るからこそ、選べること
ここで少し、正直なお話をさせてください。
実は「漆喰」であっても、壁紙の上から簡単に塗れるタイプやDIY向けの商品には、施工性を高めるために少量の樹脂が含まれています。それは、村樫の商品であっても、他社の商品であっても同じです。
「ケミカルは悪」と決めつけるのではなく、現代の住環境で「手軽に漆喰を楽しめる」ための、暮らしの知恵(鼻薬)だと私たちは考えています。
でも、もしあなたが「より本物志向」で、深呼吸するような純粋な空気を求めているのなら、しっくい専科には 選択肢を用意しています。
🔍 漆喰 vs 珪藻土:本質を知るための比較表
比較項目 | 漆喰(しっくい) | 珪藻土(けいそうど) |
主な原料 | 石灰石(サンゴの化石) | 珪藻土(プランクトンの化石) |
固まる仕組み | 素材自体がCO2を吸って固まる | 固化材(樹脂など)を添加して固める |
性質(pH) | 強アルカリ性(ウイルスやにおいを分解) | 中性(湿気やにおいを吸着) |
見た目 | 鏡のような平滑面からラフな模様まで | ザラリとした土らしい素朴な質感 |
🎨 理想の「深呼吸」へ。あなたのスタイルで選べる4つの選択肢
村樫の漆喰を、どのような形で暮らしに取り入れるか。しっくい専科では、お好みの「本格度」に合わせて選べるコースをご提案しています。
- 【手軽に彩る】ベルエポック(ローラー漆喰)
壁紙の上からペンキ感覚で。現代のインテリアに合うマットな質感を、まずは自分たちの手で楽しみたい方にもおすすめです。 - 【質感にこだわる】しっくい名人(コテ塗り漆喰)
同じく壁紙施工が可能。コテならではの陰影や模様を楽しめます。DIYも可能ですが、仕上がりを重視するなら職人さんへの依頼がおすすめ。 - 【職人と作る】オプション(おすすめ!)
一番大変で技術のいる「養生(マスキング)」や下地処理はプロにお任せ。最後の美味しい仕上げの部分だけを、職人さんに教わりながら自分たちの手で。思い出も一緒に塗り込めるコースです。 - 【究極を極める】村樫の現代しっくい(本漆喰)(熟練職人による施工)
樹脂を含まない、粉から練り上げる伝統の漆喰。熟練の職人が一から仕上げる、最高純度の「石の壁」。一生モノの空気を求める方に。

おわりに
どれを選んでも、そこには村樫が守り続けてきた2億5千万年の歴史が息づいています。
まずは、あなたが一番心地よいと感じる「漆喰との距離感」を見つけてみてください。

